通風の原因と症状

痛風という病気

痛風とは、血中尿酸値が高い状態が継続すると発症する病気で、風が吹いても痛いという例えから名前が付けられました。痛風関節炎という言葉がある様に、関節炎を引き起こす病気である痛風は、足の親指の付け根に激痛が走るのが症状の特徴です。これは、血液中の「尿酸」という物質が過剰になり、関節部位に滞って結晶化する事により起こるものです。

 

昔であれば余り馴染みの無い病気で、贅沢な食生活を送る人達に発症しやすい「贅沢病」等と呼ばれていました。贅沢な食事は栄養価が高く、栄養価の高い食事には体内にて尿酸に変化する「プリン体」という痛風の原因となる成分が多く含まれる為です。

 

しかし現在では、「食べる事が精一杯」の時代から、「食べ物を自由に選択できる」という時代に変化し、誰でも痛風発症の可能性がある時代となりました。

 

確かに「糖尿病」や「高血圧」、「肥満」と比べると、まだまだ珍しい痛風ですが、一度発症してしまうと完治が困難だとか不可能だとか言われており、改善させる為には食事療法の実践も必要となります。ですので、一番の理想は最初から罹らない事に違いありません。その為には、定期的な健康診断で「自分の尿酸値を把握する」という事が重要な手段となります。