通風の原因と症状

痛風を引き起こす尿酸について

プリン体の老廃物である「尿酸」は、痛風の原因となる直接成分ですが、実は非常に強力な「抗酸化物質」の1つなのです。抗酸化物質とは、酸化を防止する物質のことで、人体の酸化を防ぐ為に必要不可欠な成分です。その為、体内の尿酸値が低くなり「低尿酸血症」を発症した場合などは、体内の抗酸化能力が不十分になる事があるのです。
すると、悪いケースでは「腎不全」を発症する事もあるのです。

 

数多くの人達が、尿酸が体内にて過剰になると痛風を発症する事は知っています。痛風の合併症として「腎不全」を発症する可能性がある事も知っています。しかし、逆に尿酸が少なすぎる事も、特に腎臓関係には良くないのです。
以上の様に、尿酸と腎臓には深い関係があり、これ故に痛風の治療は「腎臓内科」が管轄しているのです。

 

また、ホルモンのバランスが崩れることも、尿酸値を高くする原因の1つである為、ホルモン関係の疾患治療を行なう「内分泌代謝内科」も痛風治療の一端を担っています。
ちなみに、尿酸値と痛風の関係には個人差があるので、尿酸値が高いのに痛風が発症しない人もいれば、反対に尿酸値が正常にも関わらず発症する人もいます。
しかし、尿酸値が7.0mg/dlを超えると、発症リスクが増大するのは確かなので、尿酸値が高めな人は、プリン体を大量に含む食品の摂取は抑えた方が無難でしょう。